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— Jens Bergensten [1] |
バイオーム(Biome)は Minecraft ワールドの領域の事で、地形、植物群、高度、温度、湿度、空の色、そして植物の色など、様々な自然の要素を決める。Halloween Updateで導入されてから、バイオームは生成されるワールドを異なる環境に分かち、現実世界のパラレルとなっている。バイオームには例えば「森林」「ジャングル」「砂漠」「氷原」などがある。Halloween Update以前では、ワールドは草原あるいは積雪地帯のいずれか一つのテーマを持っていた。
Anvilファイルフォーマットで、バイオームはワールドデータ中に直接記録されるようになった。以前のRegionファイルフォーマットでは、バイオームはワールドのシード値から直接計算されていた。
「バイオーム」という語はその科学的用法に類似して用いられている。地球上のバイオームは、気候条件のようなものを維持している、植物群、生物群、土壌生物群などにより定義される、気候および地理的なものである。しばしば生態系とも呼ばれる[2]。
バイオームの種類
1.4.5の時点で、12の主要なバイオームに加え、いくつかの特殊バイオームが存在している。主要なバイオームは草や葉の色、存在するブロックの種類 (例:サボテンなど、樹木やその他植物の種類、あるいは砂漠は砂で覆われている) で識別できる。バイオームはワールドのシード値を使った擬似乱数で生成される。特殊バイオームは主要バイオーム間同士をなめらかに繋ぐほか、主要バイオームに独自の追加要素を導入する。これらには「川」「砂浜」「丘」その他周辺地域などがある。
降雪バイオーム
これらのバイオームは雪が降る。草ブロックの色は水色。
バイオームID | 名前と生成要素 | 解説 | 画像 |
---|---|---|---|
11
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FrozenRiver(凍結河川)
気温: 0.0 |
氷原バイオームにのみ出現する川。川の表面は凍っている。 |
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12
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Ice Plains(氷原)
気温: 0.0 |
大量の雪が積もっており、広大で平坦な比較的出現率の低いバイオーム。雨の代わりに雪が降る。湖や川は氷で覆われている。丘は山のようになっていることが多い。 このバイオームではサトウキビがスポーンされるが、 チャンクがロードされるときに根絶やしになる。(チャンクがロードされるときに水源が凍るのと同様である。)非常に少ないが自然のオークの木が生える。また、マツの木も生成されることがある。バイオームのサイズや雪で覆われていること、木が非常に少ないことから、他のバイオームに比べてサバイバルを始めるめるのが難しくなる。 | ファイル:IcePlains.png |
140
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Ice Plains Spikes(樹氷)
気温: 0.0 |
氷原の比較的まれなバリエーションで、氷の'湖'と同様に、尖った釘状の氷塊、すなわち樹氷を特色とする。普通は樹氷は数ブロックの高さだが、細長いものでは50ブロックもの高さに達することもある。このバイオーム内のすべての草ブロックは雪に置き換えられる。 Ice Plains Spikes/video |
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26
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Cold Beach(凍結砂浜)
気温: 0.05 |
砂浜に雪が降ったもの。 氷原が海洋バイオームに接するときによく見つかる。 |
ファイル:Cold Beach.png |
30
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Cold Taiga(極寒タイガ)
気温: -0.5 |
雪が降っていて、シダや大きなシダがあるタイガの一種。13w36a以前は、あらゆるタイガは雪で覆われていたが、シダと大きなシダはなかった。 Taiga/video |
ファイル:Snowy Forest.png |
158
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Cold Taiga M(山岳極寒タイガ)
気温: -0.5 |
雪が降るタイガの、広く、山がちなタイプのもの。 |
ファイル:Cold Taiga M.png |
名称と要素 | 解説とサンプル画像 |
---|---|
Forest (森林) | 多くの木々や丘があり、多量の草が生えている。オークとシラカバの木が生えている。キノコ、雑草、バラなどの花を見ることもある。森林は特殊バイオームとしても平原バイオーム中に生成されることがある。木材を大量に調達できることから、ゲーム開始時の好ましいバイオームの一つであるといえる。木々の多さが夜間の視界の悪さをもたらし、方向を見失ったりMobが出現しやすいことなどから、夜の移動は危険である。 |
Desert (砂漠) | ほとんどが砂で覆われ、大砂丘、枯れ木やサボテンが生えている、不毛なバイオーム。砂岩は砂の下に埋もれているのを見るだろう。このバイオームでは雨は降らない。サトウキビが水たまりのそばで見受けられる。見晴らしがよいため、夜間でもMobがよく見えるだろう。砂漠の村、井戸、そして寺院はこのバイオームでのみ発見可能だ。砂漠でありながら、水は大量に存在している。時々、浮遊した状態で生成されている砂の塊がある。予期せぬ落下や窒息に注意して歩こう。 |
Plains (平原) | なだらかな丘からなる比較的平坦なバイオームであり、草ばかりで木は少ない。涸れ沢や水を湛えた穴、村がよく見られる。温厚なMobがよく出現する地でもある。障害物が少ないので、口をあけた洞窟、水や溶岩の噴き出しを簡単に見つけることが出来るだろう。 |
Swampland (湿地) | このバイオームは、スイレンの葉が浮かんだ、海面と同じ高さの浅い水たまりの中に、平坦な陸地 (多くの小島を含む) がまばらに広がっているのが特徴だ。水底には粘土、砂そして土が見られる。樹木はよくつるに覆われ、水中に生えている。キノコもこのバイオームで多く見られる。サトウキビが水辺に生えている。水、草、葉、そしてつるの色は他のバイオームより濃い緑色だ。1.4で、ウィッチの小屋が出現するようになった。スライムも夜に自然発生する。 |
Jungle (ジャングル) | 高密度の熱帯バイオーム。31ブロックの高さにまでなる、2×2ブロック分の大きさの幹の、巨大なジャングルの樹木を特徴としている。オークの木も時々見られる。緑豊かな、かなり起伏の激しい形状をしていて、深い谷に囲われた小さな湖 (海面より高い位置のものもある) も見られる。葉が地面を覆っている所もある —— これら「潅木」は、1ブロックのジャングルの木を幹とし、オークの葉で覆われている。ジャングルに立ち入ると、空は著しく明るくなる。このバイオームにのみ、シダと、前述のジャングルの木は生えている。つるは多くのブロックの周りに生えていて、洞窟の地面近くでも発見できるだろう。ヤマネコ、ジャングルの寺院、カカオの実はこのバイオームでのみ出現する。カカオの実はジャングルの木に実っている。 |
Ice Plains (氷原) | 膨大な雪に覆われた、広大な平原のバイオーム。このバイオームでは雨は降らない —— 代わりに雪が降る。湖や川は氷に覆われる。丘は森のそれより高くなる傾向がある。サトウキビはこのバイオームにも出現するが、チャンクが読み込まれると水が氷となるため、根こそぎアイテムになる事がしばしある。数少ないオークの木が、このバイオームにも生えている。木材の希少性に伴い、他のバイオームより初期の生存率は低くなる。 |
Taiga (タイガ) | マツの木に覆われた丘陵の多いバイオーム。草は鈍い青灰色になる。このバイオームでは雪が降り、雪や氷を形成している。丘がよく見られ、オオカミは他のバイオームに比べ多く見かけられる。 |
Extreme Hills (山岳) | 高い山 (一部はy座標が100にまで到達する) からなるバイオーム。鈍い青灰色の草が生え、オークの木がまばらにある。崖、頂、谷、滝、張り出した岸壁、浮遊島、その他多くの構造物があり、すばらしい景観が広がっている。地下には洞窟が他のバイオームより多く存在している。岩棚が多くあり、死に至りかねない高度にある、岩棚などの危険地帯が多くあるので、落下には特に注意が必要だろう。山岳および山岳の端 (Extreme Hills Edge) バイオームはエメラルド鉱石を産する他にないバイオームである。シルバーフィッシュを自然に見つけられるのもこれらのバイオームだけだ。 |
Ocean (海洋) | とても巨大な、開けたバイオームで、水を湛えている。水面の下、水底では、砂利、土、砂、粘土からなる小さな山や平地が、起伏をもたらしている。海洋の大きさには制限は無い[3]。典型的な海洋は、東西・南北に25,000ブロック以下の広さであるが、まれには100,000ブロックに届くこともある。小さな島に、稀に草木を見つけることが出来る。島には温厚Mobが出現することは無いが、敵性Mobはその限りではない。巨大洞窟は海面下によく存在し、海底には渓谷や廃坑が口を開けている。 |
Mushroom Island (キノコ島) | このバイオームは稀なもので、表面が菌糸で覆われた平地と丘からなる。常に海洋に隣接しており、多くの場合他のバイオームからは隔離された地に見つけることが出来る。巨大キノコが自然に生えていて、キノコが日光下で育つ唯一のバイオームである。
ムーシュルーム以外のMobは、それが夜間の敵性Mobであろうと、このバイオームでは自然発生しない。これはキノコ島バイオームの地下の洞窟や廃坑などでも同様である。つまり地下の探索は非常に安全なものになっている。このバイオームでプレイヤーにより作られた構造物も同様である。 しかしながら、モンスタースポナーによるMob発生、(他のバイオームから連れて来た) 動物の繁殖、ゴーレムの作成は、通常通り行える。またスポーンエッグもMobを出現させることが出来る。 苗から木を育てることは出来るし、他の土や草の上の植物も同様である。ただし菌糸ブロックに (土が) 隣接している場合、菌糸が土の上を覆い、植物を根こそぎドロップさせてしまうだろう。菌糸ブロックは耕すことは出来ないが、掘って土として再設置してすぐなら耕せる。耕地であれば菌糸の侵食に耐えることが出来るだろう。 |
Nether (ネザー) | ネザーの生成に用いられるバイオームの事。地形のほとんどがネザーラックからなる高山、洞窟、壁で構成される。他のバイオームと異なり、高度128と1に岩盤からなる層に囲われている。溶岩海が高度31の層にあり、溶岩の滝が岩盤の天井、時には壁から流れ落ちている。このため溶岩流や溶岩湖はありふれたものになっている。溶岩は通常よりよく生成される他にも、オーバーワールドのそれよりもより遠くへ、より速く流れる。ガスト、ブレイズ、ウィザースケルトン、マグマキューブ、そしてゾンビピッグマンが自然発生する唯一のバイオームである。砂利やソウルサンドが地表に露出している一方、グロウストーンは地表だけでなくネザーラックの天井近くにも見つけられる。ほとんどのMobや資源はネザー要塞 (画像の暗い建造物) に生成される。 |
The End (ジ・エンド) | ジ・エンドの生成に用いられるバイオームのこと。他のバイオームとは異なり、限られた大きさの浮遊島になる。ほぼすべてがエンドストーンで構成されているが、黒曜石からなる塔、エンダークリスタルがその例外である。エンダーマンと、一体のエンダードラゴンがこのバイオームに出現可能となっている。オーバーワールドにこのバイオームを出現させる (外部のワールドエディタやクリエイティブモードのカスタマイズなど) と、空が黒くなるだろう。 |
特殊バイオーム
特殊バイオームは、バイオームに隣接して、あるいは中に生成される。真のバイオームとは考えられないが、プログラムコード中やデバッグメニューではバイオームとして参照されている。Minecraft世界でよりリアルな地形を形作る重要な役割を果たしている。
既知の特殊バイオームは7種ある。
名称 | 解説 | サンプル画像 |
---|---|---|
River (河川) | 川のように細長く曲がりくねった形の、水ブロックで構成されたバイオーム。河川は主要バイオームの地形を横切ったり、区切ったりする。片側は海に接続するように形成されるが、同じ地域でループ状になることもある。(実際の川とは異なり) 水は流れていない。河川はまた安定した粘土の供給源となる。 | |
Frozen River (凍結河川) | 河川のバリエーションであるこれは、タイガおよび氷原バイオームにのみ出現する。水の表面層は凍っている。 | |
Beach (砂浜) | 多くの水辺に生成される砂浜は、砂で構成されている。元あったブロックを砂ブロックに置き換えることで、地形にしみ込んでいる。
Beach (砂浜) バイオームの歴史については、構造物としての「砂浜」ページを参照の事。 |
ファイル:Minecraft Beaches.png |
Mushroom Island Shore (キノコ島海岸) | キノコ島バイオームの海岸部分の、平坦な形を表現している。 | ファイル:Mushroom Island Shore.png |
Frozen Ocean (凍結海) | 降雪するバイオームの近くに、凍結海バイオームは存在している。水の最上層は氷となっている。 | |
Extreme Hills Edge (山岳縁) | 山岳と、その他のバイオームの間の縁として機能する。 | ファイル:Extreme Hills Edge.png |
Hills (丘陵) | 森林、タイガ、砂漠、ジャングル、そして氷原バイオーム中の丘として生成され、F3メニューで
"ForestHills"、"TaigaHills" などとして参照される。森林の丘陵は他の丘よりもより低確率で生成されるようだ。通常、Ice Mountains (Ice Plainsの丘陵) は高くなる。1.3アップデートで、森林と砂漠バイオームの丘は高くなった。 |
ファイル:2012-05-20 08.54.26.png |
バイオーム番号
特殊バイオームを含むバイオームのそれぞれに、バイオーム番号が割り当てられている。以下にそれを示す。バイオーム番号はスーパーフラットワールドのカスタマイズを行うときに使用される。
番号 | バイオーム名 | 和訳 |
---|---|---|
0 | Ocean | 海洋 |
1 | Plains | 草原 |
2 | Desert | 砂漠 |
3 | Extreme Hills | 山岳 |
4 | Forest | 森林 |
5 | Taiga | タイガ |
6 | Swampland | 湿地 |
7 | River | 河川 |
8 | Hell | ネザー |
9 | Sky | エンド |
10 | FrozenOcean | 凍海 |
11 | FrozenRiver | 凍河 |
12 | Ice Plains | 氷原 |
13 | Ice Mountains | 氷の山岳 |
14 | MushroomIsland | キノコ島バイオーム |
15 | MushroomIslandShore | キノコ島の海辺 |
16 | Beach | 砂浜 |
17 | DesertHills | 砂漠の丘陵 |
18 | ForestHills | 森林の丘陵 |
19 | TaigaHills | タイガの丘陵 |
20 | Extreme Hills Edge | 山縁 |
21 | Jungle | ジャングル |
22 | JungleHills | ジャングルの丘陵 |
歴史
バイオームの歴史
Java Edition Alpha | |||||
---|---|---|---|---|---|
1.2.0 | バイオームが実装された。 | ||||
Java Edition Beta | |||||
1.8 | バイオームが大幅に書き換えられた。次のバイオームを削除:ツンドラ、タイガ。残りも9つのフラクタルベースの、既存のバイオームの混合か、新規のものに置き換えられた。 |
Anvilファイルフォーマット
Anvilファイルフォーマットは、ワールドのデータ中にバイオームを記憶することを可能にする。これとは対照的に、、以前のファイルフォーマットであるRegionファイルフォーマットは動的にバイオームの配置を計算するためにシードに依存している。これにより、バイオームの生成コードが変更されたときに古いワールドでバイオームの配置が変更される事態が起こる。現在のAnvilファイルフォーマットでは、バイオームのデータはワールドの他のデータとともに保存される。このことは、バイオーム配置がワールド生成後に変化せず、サードパーティ製のマップ編集ツールで変更可能であることを意味する。さらに、"縁"バイオームが、バイオームに古いバイオームの縁のチャンクを越えて広がり続けることを可能にし、生成コードがアップデートで変更された後でも滑らかなワールド生成の移行ができるようになった。
ゲームプレイに与える影響
ゲームを開始した時、プレイヤーがバイオームの真ん中、しかも木の無い場所にスポーンしたなら(例えば砂漠や雪原、海洋)、資材を集めるのは難しくなる。
サバイバルモードでのプレイにおいて、大きな海洋の真ん中に点在する小さな島、しかも木のない島にスポーンしたという報告が多数寄せられている。
海洋バイオームに砂で出来た孤島が生成されたなら、動物はスポーンできないし、時々木が生成されない場合もある。
そんな状況で、プレイヤーはワールドを削除してゲームをやり直すか、または大陸を見つけるために長い距離を泳ぐだろう。
または、木材を集めるために海に潜り、海底の廃坑を探すだろう。
問題無いのなら、プレイヤーはクリエイティブモードを使うだろう。
それとは反対に、キノコ島バイオームの近くにスポーンしたなら、キノコ島はモンスターから身を守る聖域と言えるし、建築や採掘の恐怖も少ないことだろう。
もちろん、木材やその他アイテムを集めるために他のバイオームへ行くことになるだろう。しかし、一つボウルを持っているなら、食料には困らないはずだ。
ギャラリー
出典
- ↑ https://mojang.com/2013/08/minecraft-world-generator-update
- ↑ Wikipedia, The Free Encyclopedia, "Biome", 2012年4月20日閲覧
- ↑ http://i.imgur.com/X3NJf.png