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— Dinnerbone |
ウィッチ(Witch)は、敵対的で、遠距離攻撃を行うMobであり、通常ウィッチの小屋に出現する。オーバーワールドに出現する敵性Mobとしては、スケルトンに次いで2番目に登場した遠距離攻撃を行うMobである。
外見
ウィッチは村人Mobと似た見た目をしていて、紫と緑のローブを着て、その下には茶色のズボンをはいている。大きな鼻(Dinnerboneのtwitterでの発言にもあるとおり顔の周りでゆっくり動く)に1つイボがあり、目はラベンダー色。村人とは異なり口は鼻の下に隠れている。緑の飾りが付いた、よくある魔女の帽子をかぶっており、通常の村人より若干淡い肌の色をしている。しかしウィッチは、村人の緑の星に似た、紫の星のパーティクルを時々出す。
ドロップ
ウィッチは倒されると数々のアイテムをドロップする。ガラス瓶、 グロウストーンダスト、火薬、レッドストーンダスト、クモの目、棒、砂糖といったものの中から、1~3種類の0~2個をドロップする。同種のものが複数回選択されることもあり、1種類のみだが6個までになることや、異なる3種が2個までになる可能性がある。
ウィッチは稀に、「治癒のポーション」「耐火のポーション」「俊敏のポーション」をドロップすることもあるが、そのポーションを飲もうとしているときに倒された場合のみに起こる。
戦闘
ウィッチは毒、弱化、負傷、鈍化の各スプラッシュポーションを用いてプレイヤーと戦う。プレイヤーが8ブロック以内にいて「鈍化」の効果を受けていなければ、「鈍化のポーション」を投げつける。プレイヤーの体力が8以上あり「毒」の効果を受けていなければ「毒のポーション」を投げる。3ブロック以内までプレイヤーに近づかれ「弱体化」の効果を受けていないなら、25%の確率で「弱化のポーション」を用いる。いずれにも当てはまらなければ、通常は「負傷のポーション」を投げてくるだろう。これらポーションはプレイヤーだけでなく、他のMobにも影響を与える。ウィッチは日光で焼けず、着火すると「耐火のポーション」を飲む。これはウィッチの手に瓶が現れるので判る。実用Mobは、他の多くの敵性Mobと同様にウィッチに攻撃するだろう。
ウィッチは「スプラッシュ 毒のポーション」「スプラッシュ 負傷のポーション」に耐性があり、85%のダメージを軽減する。ダメージを受けたときは「治癒のポーション」を飲んで自身を治癒する。ポーションを飲む際、ウィッチの鼻はまっすぐ前を向く (下向きではなく)。回復中はプレイヤーを攻撃しない。溶岩や炎によって着火したら、ウィッチは「耐火のポーション」を素早く飲むだろう。このため溶岩や炎はウィッチを倒すのに有効な手段ではない。
弓はウィッチと退治するのに最適な武器であると言えるだろう。スプラッシュポーションは短距離(おおよそ9ブロック)にしか届かず、弓はより遠くから攻撃することが可能だからだ(最大に引き絞ってまっすぐ射ると24ブロックは届く)。弓が選択肢にないなら、逆に近接戦闘が次善である。ウィッチの攻撃速度は遅いので、プレイヤーが一直線に走り、どうにかして素早く剣で攻撃が入れば、ウィッチは恐怖で後退することなく、攻撃してくるプレイヤーそっちのけで「治癒のポーション」で回復しようとする。
歴史
Java Edition | |||||
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2012年9月13日 | DinnerboneはPretty Scary Updateにてウィッチを追加すること[1][2][3]、そしてそのテクスチャーは村人の亜種になるであろうことを示唆した[4]。 | ||||
2012年9月21日 | RedditのサブReddit r/MinecraftにおけるMr_Pennybagsによる提案『ウィッチは小屋に住まう』をDinnerboneが採用したことを確認した。 | ||||
1.4.2 | 12w38a | ウィッチが追加された。自然には出現せず、クリエイティブモードでスポーンエッグを使った場合のみになる。 | |||
ウィッチはスプラッシュポーション (毒、弱化、負傷、鈍化) を用いてプレイヤーと戦う。 | |||||
ウィッチは村人を真似て3Dモデルが作製されたが、住宅の利用や、ドアの開閉といった村人と共通の属性は持たない。 | |||||
12w38b | ウィッチの通常のドロップアイテムとしてガラス瓶、 グロウストーンダスト、火薬、レッドストーンダスト、クモの目、棒、水入り瓶が実装された。 | ||||
ウィッチは自身を傷つけることはしなくなった。テクスチャーが少し変更された。 | |||||
12w39a | 時々テクスチャーが白くなるバグが修正された。テクスチャーの大きさが変更された。 | ||||
12w40a | ウィッチはウィッチの小屋に出現するようになった。 | ||||
水入り瓶をドロップしなくなった。 | |||||
1.6.1 | 治癒のポーションの能力が2/3になったので、ウィッチの回復速度が減少し倒しやすくなった。 | ||||
1.7.2 | 13w37a | ウィッチが水中呼吸のポーションを使用・ドロップするようになった。 | |||
13w42a | ウィッチが、すべてのバイオームの夜や洞窟を含む、明るさレベル7以下の場所ならどこでもスポーンするようになった。 | ||||
13w42b | スポーン率が下がった。 | ||||
1.8 | 雷に打たれた村人がウィッチになるようになった。 | ||||
1.9 | 15w31a | ウィッチに声が追加された。 | |||
1.11 | 16w32a | ウィッチのエンティティIDが Witch から witch に変更された。 |
バグ
- ウィッチがポーションを飲むとき、瓶は飲んでいることを示すアニメーションは起こらない。アニメーションはウィッチのみとなる。
- よく、ウィッチの小屋にスポーンしていないことがある。しかし、小屋が生成されてからしばらくしてからならスポーンするかもしれない。
- ウィッチの小屋の中は2ブロックの高さだが、ウィッチ自身は3ブロックである。そのため、帽子が屋根を突き抜けるバグがある。
- スーパーフラットモードのワールド生成後は、ウィッチはウィッチの小屋に出現しない。
トリビア
- ウィッチが他のウィッチにポーションを投げつけると、当てられたほうは怒り出すが、治癒のポーションで回復し、自身が用いるスプラッシュポーションに対する耐性があるので、(プレイヤーの手助け無しに)互いが相手を殺すことは不可能である。
- 村人そのものではないにしても、ウィッチのテクスチャーはminecraft.jarの
Villager
フォルダーに配置されている。 - ウィッチはMobの中で最も多種類のドロップアイテムが設定されている。
- ボス以外の敵性Mobでは最も多いヘルスポイントを持つ。ただ、マグマキューブの最大の大きさのものは、防御ポイントの関係上、倒すのに必要な攻撃回数はウィッチより多く、小型のものに分裂することから全体でのヘルスポイントの合計はウィッチ1体より多い。
- ボスMob以外として唯一の、自然回復能力を持つMobである。
- ウィッチの小屋を囲って暗くすることで、ウィッチが出現する確率を高めることが出来る。
- 村人とは異なり、プレイヤーが夜間ウィッチの小屋のそばにいるときに復活することがある(バージョン1.5で確認)。
- 村人とは異なり、プレイヤーが離れると消滅(デスポーン)する。これはウィッチが敵性Mobであるからだ。
- ウィッチの小屋は、バーバ・ヤーガ(スラブ民族の神話の魔女の名前としてよくあるもの)に似て、ニワトリの足の上に建っている。
- 複数のウィッチが同じ部屋に残され3分が経過すると、ポーションを互いに繰り返し投げ合うだろう。
- ドロップアイテムの総個数が最大になる確率は、エンチャント「ドロップ増加(Looting)」なしだと1/81(1.23%)になる。
- 不可能ではないが、ウィッチを窒息あるいは溺死させることは非常に困難である。治癒のポーションを度々用いるからである。
- 砂漠やジャングルの神殿のような、他の生成構造物が湿原(Swampland)バイオームのすぐそばに出現したら、そのなかに複数のウィッチが発生する可能性がある。
- 2人のウィッチが互いを攻撃しだすと、各ウィッチが同一の攻撃パターンを持ち、自身を回復させるという独特の能力があるので、通常膠着状態に陥る。
- 理論的にはウィッチが村人ゾンビに弱化のポーションを当てる可能性がある。これはネザーから材料を集める手間を省略できるかもしれないが、ウィッチが村人ゾンビとともに居る状況は非常に稀である。
- 村人に雷が当たるとウィッチになる。これは、豚が雷に当たるとゾンビピッグマンになるのに似ている。