ワールド境界 (World border) は、現在の Java Edition でのワールドの端である。
外観
ワールド境界は、アニメーション化された斜めのストライプで表示される。境界がコマンドなどで移動していない場合、ストライプは半透明の水色である。境界が拡大している時はストライプが緑色になり、収縮している時は赤色で表示される。
大きさ
ワールド境界は巨大な正方形であり、デフォルトでは、その中心座標が x=0, z=0 となる。幅は、両端から60,000,000(6000万)ブロックである。ワールド境界は、Y=1 以下には表示されず、Y=256 以上からは表示されなくなるが、約Y=10溝(10の33乗)まである。コマンドを使用することで、境界のサイズと位置を変更できる。たとえ部分的なブロックとして設定されても、ワールド境界はブロック単位で動作する。デフォルトのサイズは、3つのディメンションとも全て同じサイズである。
効果
ほとんどのエンティティは、弓矢や雪玉などのいくつかの発射物を除いて、ワールド境界を通過することはできない。サバイバルモードのプレイヤーが境界の外に出るとダメージを受ける。
プレイヤー自身が境界の外に出ることは出来ないが、以下の手段によってワールド境界の外側に行くことができる。
プレイヤーは通常、ブロック(スイレンの葉[1]以外)を置いたり破壊したりすることはできない。また、ワールドボーダーの外側のオブジェクトと対話することもできない。ワールドボーダーの外側には、コマンドを使用してブロックを置くことなら出来る。ディスペンサーまたはドロッパーをボーダーの方に向けて配置されている場合、ボーダーの外側へ、アイテム、弓矢などの発射体、TNTなどを発射することが出来る。もしMobがスポーンエッグを介してディスペンサーからスポーンすると、殺せるが動けず、重力の影響を受けない。ディスペンサーから発射されたアイテムも同じく空中に浮くが、プレイヤーのインベントリからドロップしたアイテムは落ちる。
ほとんどのブロックは依然としてワールド境界の外でも機能しており、ほとんどのレッドストーン機構も機能する。例外として、落下するブロック(砂や砂利など)、アイテムとして落下するもの、ピストンやホッパーなどは機能しない。爆発も正常に機能し、境界の外側にある地形も破壊する。境界の外側は、松明などの光の影響を受けない。
液体は境界を通って流れることができ、流れの限界に達するまで流れ続ける。液体は境界の外側に設置することが出来るが、その場合は流れない。ディスペンサーで置かれた液体は、通常どおりに流れる。ディスペンサーで水と溶岩を配置しても、流れが止まるだけで黒曜石は生成されない。
コマンド
- 設定
/worldborder
- ワールド境界を、指定したサイズに正方形の形で設定することが出来る(形は変えられない)。オプションで、境界が元の大きさから指定された大きさへ、拡大または縮小する間の時間を、
[時間(秒)]
で秒単位で指定できる。[時間(秒)]
が指定されていない場合、ワールド境界はすぐに変更される。ワールド境界の大きさをリセットするには、<ブロック数>
を60,000,000(6000万)に設定する。ゲームを一時停止しても、境界は拡大または縮小し続ける。
- 中心座標
/worldborder
- ワールド境界の中心座標の
<x>
(X座標)と<z>
(Y座標)を設定する。チルダ (~) は相対座標として使用できる。ワールド境界の中心座標をリセットしたい場合は<x>
と<z>
の値を0に設定する。
- 追加変更
/worldborder
<ブロック数>
の値で、現在のワールド境界の幅を変更する。<ブロック数>
の値は正の数または負の数である。オプションで、境界が元の大きさから指定された大きさへ、拡大または縮小する間の時間を、[時間(秒)]
で秒単位で指定できる。
- ダメージ
/worldborder damage buffer <ブロック数>
- ワールド境界の外に出てから何ブロックでダメージを受けるかを設定する。デフォルトは5ブロック。
/worldborder damage amount <1ブロック毎のダメージ>
- ワールド境界の外を歩いた分の距離のダメージ量を設定する。デフォルトは1ブロックあたり0.2ダメージ。
- 警告
/worldborder warning time <時間(秒)>
- ワールド境界が自分に迫ると、画面の端が赤くなる。デフォルトは15秒。プレイヤーがファストグラフィックを使用している場合、赤色は表示されない。
/worldborder warning distance <ブロック数>
- プレイヤーがワールド境界から指定されたブロック数内にいる場合、画面の端が赤くなる。デフォルトは5ブロック。プレイヤーがファストグラフィックを使用している場合、赤色は表示されない。
- 確認
/worldborder get
- ワールドボーダーの現在の幅を確認する。
歴史
See world boundary for the effects of the world's edge prior to the introduction of the world border.
Java Edition | |||||
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1.8 | 2014年4月24日 | Dinnerbone が Twitter で Ryan Holtz が作った「ぎこちない」ワールド境界のテクスチャのプレビューをツイートした。 | |||
14w17a | カスタマイズ可能なワールド境界が追加された。 | ||||
14w18a | プレイヤーが、ワールド境界の外側のブロックに干渉することができなくなった。 | ||||
14w19a | warning と damage のコマンドが追加された。
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ワールド境界の一定の距離内に入ると、画面の端が赤くなり、警告が表示されるようになった。 | |||||
ネザーとオーバーワールドのワールド境界の大きさが同じになった。 | |||||
ネザーで移動しても、オーバーワールドで、境界の外側にネザーゲートが生成されることはなくなった。 | |||||
14w20a | コマンドか何かでワールド境界の外側に出ると、徐々に体力が減っていくようになった。自由に飛び回ったり歩いたりすることはできが、内側から外側へ行くことは出来ない。 | ||||
14w26a | add のコマンドが追加された。 | ||||
14w29a | get のコマンドが追加された。これは、現在の境界の大きさを確認することが出来る。 | ||||
コマンドブロックがワールド境界の外側で動作しなくなった。これがバグなのか意図的なのかは不明である。 | |||||
14w30a | ワールド境界の外側でホッパーが動作しなくなった。 | ||||
14w31a | ワールド境界のサイズ変更の時間パラメータを今より大きくできるようになった。 | ||||
プレイヤーだけがワールドボーダーの外側でダメージを受けるようになった。 |
問題点
「ワールド境界」に関する問題点は、バグトラッカーにて管理されている。問題点の報告はそちらで行ってほしい。
トリビア
- The reason the world border is at X/Z ±29,999,984 is that Dinnerbone put it 1 chunk (16 blocks) short of the edge to prevent falling through the world.[2]