ブロック座標(英:Block Coordinates)[1] は、Minecraft 内での(プレイヤーなどの)位置を表す座標の1つで、原点で交差する3本の座標軸を基準とする直交座標系によって定められる格子状の整数座標である。
小数の座標値も存在し、整数の座標はブロックの境界の位置を示す通常の座標とは違い、座標がブロックの中心の位置を示す。 また、ブロック座標とブロックの位置は一対一対応(双方の間の写像が全単射)である。つまり、1つの xyz ブロック座標はただ1つのブロックの位置に対応し、1つのブロックの位置はただ1つの xyz ブロック座標に対応する。
ブロック座標の特徴[]
通常の座標との共通性[]
詳細は「座標」を参照
基本的な性質や概要については、通常の座標と同じである。
- X 軸は、原点とプレイヤー間の東西方向(東が正、西が負)の距離(経度)を表す。
- Z 軸は、原点とプレイヤー間の南北方向(南が正、北が負)の距離(緯度)を表す。
- Y 軸は、原点とプレイヤー間の上下方向の距離、つまりプレイヤーがどのくらいの高さ(高度)にいるかを、63を海抜0とした0から255の間で表す。
これにより、覚えやすい右手型座標系(右親指≡X、右人差し指≡Y、右中指≡Z)が形成されている。
通常の座標との違い[]
ブロック座標には通常の座標とは異なるところがある。また、使用される機会も異なることがある。
- ブロック座標の各軸の座標値は整数であり、小数の座標値は存在しない。
- ある1つのブロック座標はある1つのブロック位置に対応する。(通常の座標はブロック位置に対応している訳ではなく、また1つのブロック位置に含まれる座標は多数である)
- コマンドで座標指定をする全ての場合において指定できる。(通常の座標での指定では自動的にブロック座標に置き換わるものがある)
- ブロック位置に対応しているため、通常の座標とブロック座標の両方に対応している
/teleport
コマンドなどで座標を指定するとき、同じ整数をブロック座標と通常の座標で指定すると異なる結果になる。- これは「整数の座標」がブロックの境界位置を示すのに対して、「ブロック座標」はブロック自体の位置を示すためである。例えば X 座標が同じ10のとき、「座標 X=10」は(ブロック座標 x=10 と x=9 の)ブロックの境界であり、逆に「ブロック座標 x=10」は(座標 X=10 と X=11 に挟まれた)ブロック位置である。
- つまり、あるブロックにおいて、ブロック座標はそのブロックの北西底端の座標と等しくなる。
- 通常の座標とブロック座標の両方に対応しているものに整数の座標値を指定する目的には、例えば
0 63 -16
のように小数点以下無しでは x=0, y=63, z=-16 のブロック座標を指定してしまうので、0.0 63.0 -16.0
のように小数点以下を付けて指定する必要がある。これは/teleport
コマンドで移動する際などで確認することができる。
- これは「整数の座標」がブロックの境界位置を示すのに対して、「ブロック座標」はブロック自体の位置を示すためである。例えば X 座標が同じ10のとき、「座標 X=10」は(ブロック座標 x=10 と x=9 の)ブロックの境界であり、逆に「ブロック座標 x=10」は(座標 X=10 と X=11 に挟まれた)ブロック位置である。
- Java Edition のデバッグ画面では、XYZ の欄ではなく
Block
の欄に表示されている。また、Bedrock Edition や Legacy Console Edition の地図で表示される座標はブロック座標である。 - 「層」と表現されるものは、通常の Y 座標ではなくブロック y 座標である。
ブロック座標を表示する[]
詳細は「デバッグ画面」を参照
F3(Mac といくつかのラップトップでは Fn + F3、もしくは Alt + Fn + F3)を押すと、画面左上のプレイヤーの現在 XYZ 座標・xyz ブロック座標を含めて様々なシステム内部の状態の情報を表示する(現在のブロック座標は Block
の欄に表示)デバッグ画面が立ち上がる。
Bedrock Edition では、「座標を表示」の設定有効時にブロック座標を表示できる。
Legacy Console Edition では、ブロック座標は地図アイテムでのみ確認できる。
ブロック座標の使用法[]
詳細は「座標」を参照
ブロック座標も通常の座標と同じくさまざまな用途に使用できる。
ここでは、座標に対し、ブロック座標特有の用途を記す。
- ワールド及びプレイヤーのリスポーン地点には、(x,y,z) 形式のブロック座標が使われる。
/setworldspawn
や/spawnpoint
コマンドで設定するリスポーン地点を座標で指定しても、その座標を含むブロック座標に置き換わる。また、これによりリスポーン地点は必ずあるブロックの中心位置となる。
- コマンドのターゲットセレクターの引数への座標指定において、通常の座標値ではなくブロック座標値が使われる。
通常の座標 ブロック座標 座標系: XYZ 座標、Z 座標 など xyz ブロック座標、ブロック y 座標 など 座標値凡例: X Y Z、(X, Y, Z) x y z、(x, y, z) 座標値: X=-10.0、Y=62.9 など y=11、z=15 など
- X 軸・Y 軸・Z 軸を指すときは、特に大文字に拘らない。
関連項目[]
脚注[]