オブザーバー、観察者[Bedrock Edition限定](英:Observer)は、ブロックが更新された際にレッドストーン信号を放出するブロックである。
入手
オブザーバーはツルハシ以外で破壊すると何もドロップしない。
ブロック | オブザーバー | |
---|---|---|
硬さ | 3 | |
回収道具 | ||
採掘時間[注釈 1] | ||
デフォルト | 15 | |
木 | 2.25 | |
石 | 1.15 | |
鉄 | 0.75 | |
ダイヤモンド | 0.6 | |
ネザライト | 0.5 | |
金 | 0.4 |
クラフトから
材料 | クラフトのレシピ |
---|---|
丸石 + レッドストーンダスト + ネザークォーツ |
用途
オブザーバーはピストンのように設置でき、対面に置かれたブロックを観察する。多くのレッドストーンの構成要素とは異なり、「観察している顔」(検知側)がブロックを設置したプレイヤーを向く。
振る舞い
Java Edition では、オブザーバーは対象のブロックのブロックIDまたはデータ値の変更、またはブロックの破壊や設置を検知する。(基本ブロック情報が変更されるが、拡張/実際のブロック情報は変更されない)これは、ワールドが保存されると基本ブロック情報の一部がメタデータに変換されるため、作物の年齢などの変更が検知されることを意味する。ただし、フェンスの形状などの変更は、拡張ブロック情報の一部であるため検知されない。これは、ワールドの保存時に保存されないためである。
Bedrock Edition では、オブザーバーはブロックアップデートの検知機として機能し、ブロックアップデートを引き起こすものを検知する。(ブロックアップデートを引き起こす要因とそのアップデートの方法は、Java Edition と Bedrock Edition では大きな差異がある)
何かを検知すると、オブザーバーはレッドストーンパルスを発してレッドストーンダスト、レッドストーンコンパレーター、レッドストーンリピーターへ信号を出力し、動力レベル15で、2ゲームティック(1レッドストーンティック)の間、逆側に位置する装置の構成部品に出力する。Java Edition では、オブザーバーは強力な信号を出力し、レッドストーンリピーターのようなブロックに強力な信号を送ることができる。それはまた、パルスを発する前に1レッドストーンティックの遅延を発生する。
Bedrock Edition では、オブザーバーは Java Edition のオブザーバーと同じ種類のパルスを出力するが、強く出力しないことを除いてオブザーバーはレッドストーンブロックと同様に起動電源のみを出力する。Java Edition のオブザーバーのように1レッドストーンティックの遅延があると思われるが、MCPE-15793 の影響で2レッドストーンティックの遅延が発生する。このバグは、レッドストーンの構成要素がティックしているのとは逆に、ワールドでの変更(Bedrock Edition でのオブザーバーの場合、それが起動することができる唯一の方法である)によって構成要素が起動すると、レッドストーンの遅延が発生するというものである。
オブザーバーは、自身が設置された際にも通常より短いパルサー信号を発する。 また、オブザーバーは自身がピストンで動かされた場合でもブロックの更新としてカウントする。この時、オブザーバーは動かされる前ではなく、動かされた後に信号を出力する。
オブザーバーは光を反射するにもかかわらず透過ブロックとしてふるまう。つまり、オブザーバーは外の動力源や、それら自身の出力信号で活性化できないということである。
Java Edition のオブザーバーは、基本ブロック情報の変更を検知し、アップデートをブロックしないため、Java Edition でのBUD回路が検知できるよりも広い範囲の変化を検知できる(ブロック情報の変更によって、ブロックアップデートを引き起こす)、ただしそれには別の欠点がある。Bedrock Edition のオブザーバーは、ブロックアップデートを検知するが(ブロック情報の変更は検知しない)、他の BUD が検知したものとまったく同じものを検知する。
検出出来るもの
ブロック状態の変更: | Bedrock Edition での検出 | Java Edition での検出 | Legacy Console Edition での検出 |
---|---|---|---|
可燃性の面が火に包まれていることを示す火のデータ値への変更 | いいえ | はい | いいえ |
シュルカーボックス、チェスト、エンダーチェストの開閉 | いいえ | ||
コンパレータ―が保管ブロックとして定義しているブロックの、インベントリの変更 | いいえ | ||
ビーコンの稼働/非稼働 | いいえ | ||
コマンドブロックが実行された時 | いいえ | 該当なし | |
ホッパーのロック/ロック解除 | いいえ | はい | はい |
乾いた耕地の潤いレベル1から6の間での変化 | いいえ | はい | はい |
耕地が灌漑を受けたとき/乾いたとき | はい | はい | はい |
ドロッパーやディスペンサーの作動 | はい | はい | はい |
レッドストーン鉱石の活性化/不活性化 | はい | はい | はい |
土への草の広がり、または草から土への退行 | はい | はい | はい |
苗木、サトウキビ、火の減衰 | はい | はい | はい |
醸造台に対するアイテムの追加/移動 | はい | はい | はい |
ドラゴンの頭の活性化/非活性化 | はい | いいえ | はい |
額縁の設置/破壊、額縁内のアイテムの追加/回転/削除 | はい | いいえ | はい |
何かがエンドゲートウェイでテレポートした時 | はい | いいえ | はい |
植木鉢からものが設置/取り除かれた時 | はい | はい | はい |
レッドストーンリピーターのロック/ロック解除 | はい | はい | はい |
壁、フェンス、鉄格子、板ガラス、階段、レッドストーンダスト、トリップワイヤー、ツタ、スイカの茎とカボチャの茎の変更 | 一部 | はい | はい |
草ブロック、菌糸、ポドゾルの積雪 | はい | はい | はい |
音符ブロックから音が鳴った時 | はい | はい | はい |
骨粉を利用したサトウキビの強制的な成長 | はい | いいえ | いいえ |
その他のブロック、ブロック状態の更新 | はい |
データ値
ブロックデータ
Bedrock Edition では、オブザーバーは以下のデータ値を持つ。
データ値 | 向き | 動力を発しているか |
---|---|---|
0 | 下向き | いいえ |
1 | 上向き | いいえ |
2 | 南向き | いいえ |
3 | 北向き | いいえ |
4 | 東向き | いいえ |
5 | 西向き | いいえ |
8 | 下向き | はい |
9 | 上向き | はい |
10 | 南向き | はい |
11 | 北向き | はい |
12 | 東向き | はい |
13 | 西向き | はい |
注:8から13の値は観測しているブロックが更新された時のみ有効である。
ブロック情報
名前 | デフォルト値 | 取り得る値 | 説明 |
---|---|---|---|
facing | north | north south east west up down | オブザーバーが向いている向き。 オブザーバー設置時のプレイヤーの顔の向きに対して逆の向き |
powered | false | true false | 「顔」の観測しているブロックが更新されたときに true になる。この時にレッドストーン信号を送る。 |
歴史
Java Edition | |||||
---|---|---|---|---|---|
1.11 | 16w39a | オブザーバーが追加された。最初に追加されたとき、オブザーバーはBUD検知器として振る舞い、1ゲームティック(0.5レッドストーンティック)のパルスを出力し、信号の強度は1だった。オブザーバーはブロック(リピーターのような)に信号を出力することもできる。また、ブロックアップデートを検知してからパルスを出力するまでに時間がかからず、オブザーバーが本質的に瞬間的であったことを意味する。また、観察側または入力側がプレイヤーに面して設置されていた。 | |||
注意: オブザーバーの上部/下部の「矢印」のテクスチャは、間違った方向を示していた。(出力側ではなく入力側に向かって)しかし、Pocket Editionのオブザーバーには、上面のテクスチャと側面のテクスチャが正しく回転しないテクスチャーのバグがあったため、ほとんどの人間が気付けなかった。その後、矢印のテクスチャーが常に同じ方向を示すようになる。 | |||||
16w41a | オブザーバーが、4ゲームティック(2レッドストーンティック)のパルス[1]を出力するように変更され、それらの信号強度が15に変更された[2]。 | ||||
オブザーバーが、もはや強力な信号を出力しなくなり、レッドストーンブロックのような動力源としか発揮しなくなった。しかし、実際にはブロックに大きな動力を与えているものの、それらのブロックに隣接するブロックはブロックアップデートがされておらず、不思議でバグの多い動作をしていた[3]。 | |||||
オブザーバが、出力側をプレイヤーに向けて設置されるようになった[4][5]。 | |||||
オブザーバーの、レッドストーンダストを4方向から出力するバグが修正された[6][7]>。(オブザーバーは出力側からダストを出力するようになっている) | |||||
16w42a | 開発者が、オブザーバーの振る舞いをより予測可能にするために、オブザーバーが空気ブロックに対して起こっているブロックアップデートを検知しなくするように試みた[8]。その過程で、彼らはレッドストーンのメカニックを少し破壊したため、以前のスナップショットからのブロックアップデートのバグがリピーターとコンパレーターにも影響を与えるようになった[9]。 | ||||
16w43a | ファイル:Observer Revision 3.png「矢印」のテクスチャの回転を固定し、正しい方向を示すように修正された。 | ||||
一般的なレッドストーンのメカニックが、以降の変更を除いて 16w42a 以前と同じように機能するようになった。 | |||||
オブザーバーが 16w39a のような強力なパワーを出力するものの、リピーターとコンパレーターが透明なブロックや空気のブロックアップデートを検知しなくなった。 | |||||
16w44a | 16w42a と 16w43a のレッドストーンに関するブロックアップデートの変更が完全に元に戻された。 | ||||
オブザーバの振る舞いが、オーバーホール/再定義された。オブザーバーが BUD検知器からブロック情報変更検知器に変更された。オブザーバは、観察中のブロックが変更されたとき、その基本ブロック情報が変更されたとき、またはブロックが設置/破壊されたときを検知するように変更された。 (拡張ブロック情報の変化、フェンスの形状、またはリピーターがロックされているかどうかなど、ワールドがアンロードされたときに保存されない等の変更は検出されないことに注意してほしい)予期しない/透明なブロックのアップデートをオブザーバーが検知しなくなったため、より予測可能になった[10]。 | |||||
オブザーバーが、活性化されたときに2ゲームティック(1レッドストーンティック)のパルスを出力するように変更された[11]。 | |||||
オブザーバーが瞬時に信号を出力しなくなった[12]。 | |||||
1.11-pre1 | 正面(検知する側)のテクスチャーが「観察している顔」になった。 | ||||
レッドストーン出力面が、出力時に光るようになった。 | |||||
1.13 | 17w47a | 平坦化により、このブロックの ID が削除された。 | |||
Pocket Edition Alpha | |||||
0.15.0 | 2016年5月2日 | Jeb が、Daniel Wustenhoff がBUDブロックの作成の作業をしていることをツイートした[13]。 | |||
Tommaso Checchi が棄却されたオブザーバーのテクスチャーをツイートした[14]。 | |||||
build 1 | オブザーバーが追加された。 | ||||
0.15.3 | ピストンや原木のように、オブザーバーの設置する向きを変えられるようになった。 | ||||
Bedrock Edition | |||||
1.2 | build 1 | Java Edition と同じテクスチャーに変更された。 | |||
検出出来るブロックが増えた。 | |||||
オブザーバーから出力されたレッドストーンパルスの強さが増し、ピストンを後退させるときに2回パルスしなくなった。 | |||||
コマンドブロック画面を開閉しても、オブザーバーが作動しなくなった。 | |||||
Legacy Console Edition | |||||
TU54 | CU44 | 1.52 | Patch 24 | Patch 4 | オブザーバーが追加された。 |
問題点
「オブザーバー」に関する問題点は、バグトラッカーにて管理されている。問題点の報告はそちらで行ってほしい。
トリビア
- ピストンで動かすと、オブザーバーは動かされた後に2ゲームティック(1レッドストーンティック)のパルスを出力する。これは、スライムブロックを使用した飛行用機械に便利である。
- 現在のオブザーバーのテクスチャは、Jeb が前後の両方の面が混同し続けていたために作成された。彼はそれが Tommaso Checchi が作成した「棄却されたテクスチャ」に触発されたと言った[15][16]。
ギャラリー
関連項目
脚注
- ↑ MC-107410
- ↑ MCPE-17439
- ↑ MC-108696
- ↑ MC-107934
- ↑ MCPE-17321
- ↑ MC-107795
- ↑ MC-107783
- ↑ MC-107730
- ↑ MC-108897
- ↑ MC-107760
- ↑ MC-108697
- ↑ MC-107623
- ↑ “Hype train! @darngeek is working on a device that will act as a proper BUD block in MC:PE (PC eventually), currently called "Observer"
(訳:皆さんにお知らせがあります! @darngeekが今、MCPE に最適化されたBUDとして機能する装置の実装に取り掛かっています。今のところ「オブザーバー」と呼ばれていて、行く行くは Java Edition にも実装する予定です。)” – @jeb_ - ↑ “Here's my rejected graphics for the Observer, because @darngeek has no artistic sensibility
(訳:僕が作成したけど却下されたオブザーバーのテクスチャだよ。@darngeek が言うに、芸術的センスを感じないってさ。)” – @_tomcc、2016年5月2日 - ↑ “I kept confusing myself which side was front and back, so here's something inspired by the works of @_tomcc http://i.imgur.com/IK2d8m2.png
(訳:オブザーバーの前後が分からなくて混乱することがあります。そこで、@_tommc の作品にインスパイアされたものにしてみました。)” – @jeb_、2016年11月7日 - ↑ “Here's my rejected graphics for the Observer, because @darngeek has no artistic sensibility
(訳:僕が作成したけど却下されたオブザーバーのテクスチャだよ。@darngeek が言うに、芸術的センスを感じないってさ。)” – @_tomcc、2016年5月2日