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— Marsh Davies[1] |
シュルカー(Shulker)はジ・エンドの島の外側に位置するエンドシティにいる敵性Mobである。シュルカーは殻に籠もり、周辺のプルプァブロックと同化する。
スポーン
シュルカーはエンドシティの生成中にスポーンし、ダンジョンの壁によくいる。自然にはデスポーンせず、一回倒されたら二度とリスポーンしない。
ドロップ
シュルカーはプレイヤーや手懐けられたオオカミに倒されたとき、10の経験値をドロップし、シュルカーの殻を0~1個ドロップする。これはドロップ増加のエンチャントで68%の確率まで上げることができる。
行動
このMobの殻はプルプァブロックに似ており、そのことが周囲のブロックと混ざるのを比較的容易にしている。殻の中には2つの目を持つ小さい黄色の頭がある。
シュルカーは紫以外の様々な色になれるが、紫以外のシュルカーをスポーンさせるには/summon
コマンドを使わなければならない。詳細はページ下の「データ値」を参照。
スポーンエッグ使用時のデフォルト色は紫だが、/summon
コマンドやモンスタースポナーを使用した場合のデフォルト色は白である。
シュルカーは基本静止したまま、隣接したブロックにくっついている。しかし、シュルカーが付いているブロックが空気以外のブロックに変わったときや、シュルカーが固体ブロックに隣接していない場合、あるいは殻が開けない状態になったとき、シュルカーは、固体ブロックについている自身を中心とした、17×17×17の立方範囲内にある空気ブロックへとテレポート(1ティックに5回)しようとする。テレポートしてくっつけるブロックがない(奈落などの)場合、空気に「くっついて」動かなくなる。
シュルカーは時折、周囲を見るために1~3秒間殻を開く。目標が約16ブロック以内に来ると、殻を完全に開いて誘導弾(プレイヤーを追尾する)を発射する。弾はX、Y、Z軸に沿ってしか移動せず、白い痕跡を残す。弾は攻撃や、盾での防御により破壊できる。弾がエンティティに当たると、4のダメージを与え、浮遊のステータス効果を10秒間付与する。(浮遊は水中にいる場合や、ボートに乗っているプレイヤーには効果がない。)ターゲットが範囲内にいる限り、シュルカーは1~5.5秒間隔で弾を発射し続ける。弾がターゲットに向かっている途中にターゲットが死亡した場合、弾は単に地面に落ちる。
殻が閉じているとき、シュルカーは20 ( × 10)の防御力を持ち、矢の効果を受けない。殻が開いているときは、これらの防御を失い、通常通りにダメージを受ける。体力が半分未満になると、シュルカーはダメージを受けた後25%の確率でテレポート(前述)を行うようになる。シュルカーが攻撃されると、範囲内の他のシュルカーも攻撃した側に狙いを定める。
シュルカーは溶岩や火に耐性を持つ。水に触れた場合はテレポートする。
ピースフルモードでもシュルカーはワールドに存在したままだが、攻撃はしてこない。
輸送
シュルカーはボートかトロッコで動かすことができ、自らに突っ込んできたボート/トロッコに乗る。シュルカーはボートに乗る前に向いていた方向を保つ。例えば、シュルカーが天井にくっついている場合、シュルカーに隣接したところに足場を作ってその下にボートを入れることができ、その際シュルカーはボートに乗るが、上下逆で表示される。
ポータルの出口まで押して行かれたシュルカーはオーバーワールドのポータルへ転送される。固体ブロックに隣接していないときにシュルカーが転送されるには、出口ポータルの中央の柱へピストンで押される必要がある。
データ値
シュルカーは Mob のさまざまなプロパティが含まれ、それらに関連付けられたエンティティデータを持っている。エンティティ ID は shulker
である。
- エンティティデータ
- すべてのMobに共通するタグ
- Peek: シュルカーの頭の高さ
- AttachFace: シュルカーがくっついているブロックの向き
- Color: シュルカーの色。デフォルトは白色(0)だがエンドシティやスポーンエッグから出現するものは紫色(10)になっている。
- APX: おおよそのX座標
- APY: おおよそのY座標
- APZ: おおよそのZ座標
シュルカーの弾
シュルカーの弾は Mob のさまざまなプロパティが含まれ、それらに関連付けられたエンティティデータを持っている。エンティティ ID は shulker_bullet
である。
- エンティティデータ
- すべてのエンティティに共通するタグ
- Owner: シュルカーの弾を放ったエンティティ。
- L: OwnerのUUIDの前半部分。
- M: OwnerのUUIDの後半部分。
- X: OwnerのブロックX座標。
- Y: OwnerのブロックY座標。
- Z: OwnerのブロックZ座標。
- Steps: ターゲットに到達するまでにかかる移動回数。この値が高いほど、ターゲットに到達するまでに多くの移動を必要とする。0に設定すると、ターゲットを攻撃しようとせず、TXD、TYD、TZDで指定された方向に移動し続ける。この時、シュルカーの弾は火の玉のような挙動をする。
- Target: 向かっていく目標となるエンティティ。
- L: TargetのUUIDの前半部分。
- M: TargetのUUIDの後半部分。
- X: TargetのX座標。
- Y: TargetのY座標。
- Z: TargetのZ座標。
- TXD: X軸における、シュルカーの弾が飛んでいく方向。
- TYD: Y軸における、シュルカーの弾が飛んでいく方向。
- TZD: Z軸における、シュルカーの弾が飛んでいく方向。
歴史
Java Edition | |||||
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1.9 | 15w31a | シュルカーが追加された。効果音はゴーレムの物が流用されていた。 | |||
15w32b | シュルカーは NoAI を1にした場合、自身でテレポートできなくなった。
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シュルカーは /tp や /spreadplayers を使うことでテレポートされるようになった。 | |||||
15w40a | シュルカーはピースフルでプレイヤーをターゲットしたり攻撃したりしないようになった。 | ||||
シュルカーの弾はピースフルでは消滅するようになった。 | |||||
15w45a | シュルカーがダメージを受けたときの音が追加された。 | ||||
15w47b | シュルカーの周囲の音、敵対したときの音、死んだときの音が追加された。さらに、シュルカーの弾を打ち消すときの音、弾によるダメージを受けたときの音も追加された。 | ||||
1.11 | 16w32a | シュルカーのエンティティIDがShulker からshulker に変更された。 | |||
シュルカーの弾のエンティティIDがShulkerBullet からshulker_bullet に変更された。 | |||||
16w39a | シュルカーがシュルカーの殻をドロップするようになった。 | ||||
コマンドで色を変えられるようになった。 | |||||
16w39c | スポーンエッグを使ってブロックの側面、底面に設置できるようになった。 | ||||
Pocket Edition | |||||
1.0 | build 1 | シュルカーが追加された。 |
問題点
「シュルカー」に関する問題点は、バグトラッカーにて管理されている。問題点の報告はそちらで行ってほしい。
トリビア
- Shulker という名前はかばん語であり、"Shell Lurker(殻に潜む者)"[2]からきている。
- コマンドを使うことで、シュルカーは他チーム(Mob)を攻撃するチーム(Mob)の一員となり、防御Mobとして使われる。その場合、チームメイトを攻撃しないが、ほとんどの敵性Mobをターゲットする。
- シュルカーは1×1×1のブロックサイズより少し小さい。
- シュルカーのテクスチャのファイル名はendergolem.pngである。
- つまり、シュルカーはもともとゴーレムになっていたと思われる。
- シュルカーの弾丸のテクスチャのファイル名はspark.pngである。
- シュルカーは浮遊のステータス効果の影響を受けない。よって、他のシュルカーから攻撃を受けても浮き上がらない。
- シュルカーの殻の上に立っているとき、プレイヤーはスニークでき他のブロックのようにそこから落ちない。その殻が横に開いた場合、縦ハーフブロックのシミュレーションができ、落ちずにスニークできる。しかし、その殻の上にプレイヤーやMobが立っている状態で殻が閉じるとプレイヤーやMobは落ちる。
- 誰でもシュルカーの弾を他のシュルカーに当てることができる。その結果、2体のシュルカーは戦い合う。プレイヤーはこれを利用でき、片方が倒されて、もう片方が瀕死状態で残ることになり、戦いを有利に進められる。
- 弾の移動は遅いため、ときどき相打ちで両方死ぬときがある。
- シュルカーに透明のステータスエフェクトを付与させると、その殻だけが透明になる。
ギャラリー
エンドシティの中のシュルカー。プルプァブロックと見分けるのが非常に困難である。
脚注